当時私は大学卒業直後の22歳でした。
大学の卒業式が終わった3月、同学部の友人からスノーボードに誘われました。
元々私は行く予定がなかったのですが、欠員が出たようでその穴埋めでした。
友達に話を聞くと、女の子3人(同じ大学友達)に、男の子3人(友達の高校時代の男友達1人とその男友達のバイト先の2人)というメンバーでした。
主人はバイト先2人のうちの1人でした。
その年のスノーボードでは、そんなに深くお互い関心があったわけでもなく、みんなで楽しんでいた感じでした。
1泊の泊まりで行ったのですが、夜みんなでお酒を飲んでいて、私もお酒が好き、主人もお酒が好きということで、若かったこともあり夜遅くまでトランプやゲームをしながら飲み明かしていました。
スノーボードから帰ってきて、連絡先をお互い知らず、当時はInstagramもなかったので、Facebookでスノーボードの写真の送り合いをしていました。
その中でお互いお酒をよく飲んでいたので、また飲みに行けたらいいねーという話を交わしていました。
そう言っているうちに、連絡が途絶え返事が来ないなーと思っていたのですが、実は私が返事を返し忘れており、1年の月日が経ち、またスノーボードの季節がやってきました。
2年目は主人が主催となり、同じメンバーでスノーボードに行くことになったのですが、主人からスノーボードに関する連絡がFacebookから届き、その時点でやっと私が1年前返事を返しそびれていたことに気付いたのです。
本当は一緒に飲みに行ったりしたかったのにそれができなかったのには私に原因があったのです。
それを知った時はまだ自分の気持ちにも気づいていなかったのですが、とても落胆したのを覚えています。
2年目のスノーボードの旅行がついにやってきました。
1年ぶりに会う主人はさらに大人びて見えました。主人は2つ歳上です。
レンタカーを借りたのですが、私は他の男の子が慣れない雪道を荒く運転するのがとても怖かったので、率先して運転手となり、夜中の雪が積もる高速道路を何時間も運転していました。
その時に助手席に主人が座ってくれました。
数時間の道中で後部座席組が盛り上がる中、前の席2人は静かに落ち着いた雰囲気でいろんな話をしました。
その時間がとても楽しく、きっと彼女いるんやろうなーと思いながら話していたのを覚えています。
雪山に到着しスノーボードを楽しみました。
この頃から私は主人を意識し始めていました。
ゴンドラやリフトに乗る時は隣になるようにしたり、他の女の子と喋っているのを見るとモヤモヤしたり…
夜も去年同様お酒を飲んでゲームをして楽しみました。
みんな疲れ果てて寝ていく中、最終的に残ったのが主人と私でした。
沖縄出身の主人、京都出身の私ですが、話している内容1つ1つを覚えているわけではないですが、はじめて触れる文化などや話に新鮮さを感じていました。
1年前に私が連絡を途絶えてしまっていたことを謝り、今年こそは絶対に地元で飲みに行こう!と話しました。
当時私は京都の実家、主人は大阪に1人暮らしをしていました。
スノーボードの帰り道も私が運転するとなると必ず助手席に乗ってくれ、後部座席でみんなが寝る中、主人は私が退屈しないように起きてくれていました。
帰ってきて数週間が経ち、いよいよ2人で飲みにいくことになりました。
終電までに帰るつもりだったのですが、話とお酒が盛り上がり結局始発まで飲んでいました。
本当に心がトキメキ楽しかったです。
もうすでにこの頃には自分の気持ちに気づいていました。
始発で帰る際も、電車が反対方向にもかかわらず、駅のホームまでお見送りをしてくれました。
主人と出会うまではろくな男性に出会ってこなかったので、友人でもここまで大切に、しかも自然に接してくれることにさらに好感を持ちました。
飲み会の場で次の遊ぶ約束を必ずして帰る!と決めていました。
すると話の中で主人が関西に来てから夜景を見に行ったことがないと話したので、夜景を見にドライブに行く約束をしていました。
飲み会から1週間後くらいに自家用車で迎えに行き、夜景を見に行きました。
その時くらいから主人は自分も中古車でいいから車が欲しいけど車に詳しくないから何を買っていいのか分からないと相談してきたので、一緒に探すことになり、次の会う約束ができたのは、その日のノルマ達成です。
私は1ヶ月程度主人と連絡を取り、反応を見ながら自分の気持ちを伝えようと決めていました。
しかし、夜景を見に行き帰ってきて、主人の住んでいるアパートに着き、帰ろうとした時でした。
主人がなかなか車から降りようとしません。
すると「明日も会えないか、何時でもいいから」と言われました。
次の日は予定があったので、夜遅くになるが会えると話して解散しました。
主人から誘ってきてくれたので本当に嬉しかったです。
次の日になり、また車で会いに行くとドライブすることになりスタバへ行き、主人のアパート近くに帰ってきました。
するとまさかの主人から告白してきたのです。
とてもびっくりしたのですが本当に嬉しくて頭が真っ白になりました。
主人も2年目のスノーボードの辺りからいい子だなと思っていてくれたようで、さらに私の気持ちにも気付いていたようです。
そこから結婚して子どもを2人授かり家を建て幸せに暮らしています。