二番目に格好良かった先輩!恋に消極的な私が付き合えた

出会いは大学一年生、19歳の春でした。
地元の高校を卒業し、岡山の大学へ。
私の通っていた大学ではサークルや部活動自体はあまり盛んではありませんでしたが、他校は面白い活動がだくさんありました。

特に岡山は近くに大学が4つほど集まっていることもあり、合同の部活動やサークルも多く展開されていました。
小さな頃からどれだけ離れていても自転車に乗ってスイスイ移動していた経験と、高校生の時に弱虫ペダルにドハマリした経験から大学では自転車競技部に入りました。

もちろんそこはかなりの男社会。
両親には反対されましたが、一度決めるとなかなかに意思の硬い私は思い切って入部を決めました。
初心者ということもあり、最初はまずロードレーサーに乗ること自体に慣れていませんでした。
それから、何度も皆でトレーニングを重ねるうちにどんどん強くなっていく自分を実感していきました。

そうして入部して三ヶ月が立った頃、そろそろ自転車を借りるのではなく、自分専用のロードレーサーを買うことが必要だと周囲も自分も考え始めました。
岡山県内のお店をたくさん回りましたが、どうしても気に入ってものは大阪にありました。
そこで思い切って大阪へ買いに行こうとなったのですが、初めての自転車を電車でどのように持って帰るのかもわかりません。

そうこう悩んでいると、「よかったら一緒についていこうか?」と提案してくれ先輩がいました。
その先輩は部内で二番目に格好良く、校内で最速に自転車に乗れる人でした。
そこからはトントン拍子に話は進み、一緒に大阪まで自転車を受け取りに行く日が来ました。
当日は先輩は自転車を持ってきていて、二人で電車に乗り込みました。

普段は寡黙なタイプという認識であったため、二人で話すことも今回は初めてに近いような感じ。
電車の中で会話がなくてお通夜みたいになったら焦るなと思い、少し不安に感じていましたがその不安は杞憂でした。

実際に移動時間の3時間ほどありましたが、他愛もない会話が続きあっという間に到着しました。
そこで自転車を受け取り、そこからは二人でひたすら走って帰りました。
そんななか、最後の別れ際に「好きな食べ物ある?今度どこか食べに行きませんか?」と提案してくれました。

今回のお礼もしたかったので、また次に合う約束をしてから別れました。
その後、その外食に行く日が近づくに連れて段々と申し訳ない気分でいっぱいになってきました。
なぜならば、その先輩はすごく格好良く皆から愛される人であるのに対し、私は高校生の時から変わらないニキビヅラの垢抜けない女の子。

一緒に御飯を食べに行くのなんて不釣り合いで、一緒にいるだけで先輩の価値が下がってしまうのではないかと思いすごく怖かったです。
そのことを一番の友人に相談すると、まずは一緒に服を買いに行って自信をつけようと連れ出してくれました。

すごくおしゃれで恋愛強者な友人に考えてもらった服を身に着けて、たくさんの恋バナを聞いていくうちに、気楽に楽しめば良いのだなと考えられるようになってきました。
そうしてあっという間に、一緒にご飯を食べる日が来ました。
ただのお礼のつもりであったけれど、段々と時間が近づくに連れてよくわからないドキドキした気持ちでいっぱいになってしまっていました。

お互いの大学の授業終わり午後5時頃。
駅前で待ち合わせをしていたのですが、ひと目見てお洒落な人がいました。その人が例の先輩でした。
私はこれからこの人の隣を歩いてお店まで行くのか。と気後れしてしまいました。
そうこうぼーっと見ているうちに、目があってお互いに気がついたので、他愛もない話をしてからご飯屋さんへとむかいました。
カウンターということもありあまり緊張せずに料理に向かうことができて良かったなという印象でした。
そこから少し散歩をして帰ろうと言う話になり、公園を通って歩いて帰ることになりました。
あまり遅くまではいれないなと思いながら、ベンチに座ろうと促されたので一旦休憩をすることに。
そこで一瞬空気が変わりました。

私は人生で一度も直接的な告白というものをされた経験はなかったのですが、今から何か言われるのであろうなということを本能的に感じました。
先輩からの内容はこのようなものでした。
前回一緒にでかけたのがすごく楽しかったから、もっと知りたくなりました。お付き合いしてもらませんか。
それを聞いて、私は嬉しさよりも正直申し訳無さのほうが大きかったです。
こんなに素敵な人にはもっとふさわしい人がいるからと、結果お断りをしました。
理由は、隣に並んで歩けるような自信がなかったからです。

ただ、そこから先輩は何度も角度を変えて気持ちを伝えてくれて、段々と私もここまで恋に消極的でなくてもよいのではないかと影響されていきました。そうして、まずは友人以上という関係からお付き合いをすることになりました。
交際してみてもちろん楽しい事ばかりではなかったけれども、今こうして隣で寝顔を見れている時間はとても幸せです。
あのときお付き合いすることができて良かったと心から思います。

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